ネタバレ注意!
かつてのカルデアに戻るために必要な、エクストラクラスと向き合うという行為。
「オーディール・コール」。
今回はエクストラクラスの一つ、「アルターエゴ」と対峙します。
鍵となるのは、シオン(幼少期)、ラニ、そして桜ちゃんとカーマちゃんです。
早速本題に入りますと……カーマちゃんのアルターエゴ特攻というスキルがここで能力的にも物語的にも輝くとは、思いもしない伏線でした。アルターエゴの大本が桜ちゃんなので、それが為にアルターエゴ特攻かと思いきや。いえそちらもあるのでしょうけれど。
などと話しつつ、「奏章Ⅰ」を振り返っていきたいと思います。
ストーリー
ペーパームーンにトラブルが発生して、中に取り込まれた藤丸立香とシオン。
どうやらペーパームーンの整備として行われる聖杯戦争に巻き込まれたようですが、付いてきたのは現在よりも幼いシオンと、どうしてか幼女姿のカーマちゃん。
ペーパームーンから出て、現実世界に戻るための行動が始まります。
「わし様」と尊大な態度で振る舞うバーサーカーは誰なのか。
ビーマさんはどうしてコック姿なのか。
ライノールを名乗る彼も何者なのか。
確かなのは、つなぎ姿の桜ちゃんが可愛いということだけなのです。
桜ちゃんとカーマちゃん
桜ちゃん好きとしてはたまらないストーリーでした。
まず、マスターとして出てくる生産部(グロウ)の筆頭AIのサクラちゃん。
この子の「むん!」と頑張るための姿が可愛らしくて仕方なかったです。サクラちゃんは何事も頑張る子なのですよね。でも、その努力は貪欲なのではなくて守ることや現状維持のためだという点が健気で愛おしいです。
この子のサーヴァントがセイバーなライダーさんだったのも嬉しいところ。イラストレーターさんも一緒の方で、お二人揃って愛らしい姿でした。
こちらのサクラちゃんは、『Fate/Stay night』と同じく自分の居場所を守りたいと願い、そのためになら自分のことすらも投げ出せる子。
桜ちゃんの純粋な本質を突いたサクラちゃんの姿に、癒されるとともに切なくなりました。戦う力は望まない。ただ、守りたいだけ。いまが続いてほしいだけ。
その願いは蹂躙されてよいものなのでしょうか。
また、ランサーのマスターとも少しだけ仲良くなれた点が、物語の後半でビーマさんを動かすきっかけにもなりました。
サクラちゃんという存在は自分から物語を動かせないとしても、物語の歯車を動かす最初の小さな、大事な歯車に等しい存在だと実感しました。
カーマちゃん
いままでよくわからない自爆系のサーヴァント? だったけれども今回のシナリオで「改めてみると可愛いし、呼ぼうかな」と思わせたことで噂のカーマちゃん! 事実は不明です。
当カルデアでは実装当時からアサシンカーマちゃんも水着カーマちゃんもいます。常日頃から大活躍ですが、今回はストーリーにもしっかりと絡みました。
そのカーマちゃんはペーパームーンでは「望愛のアルターエゴ」という存在でした。世界中を包める、全てに愛を与えられる存在だからこそ自分に「愛が向けられること」はないという部分を持っていたこと。それをBBちゃんに活用させて今回紛れ込まされたみたいです。
なんだかんだで被害者になることが多いカーマちゃん! それでも今回もしっかりとマスターを守ってくれたカーマちゃん!
可愛いですし、格好良いです。
ドゥルガー/カーリー
今回のラスボスです。
シヴァに会いたいがためにマスターも裏切るとは、桜ちゃんの側面というよりもシヴァの神妃といったところですね。これで、シヴァがお兄さん顔だったら私の中のあれがそれこれしてしまいますので……シヴァさんの依り代は衛宮士郎さんでいてください。後生です。
さて、カルナさんとパールヴァティさんが大活躍してくれてドゥルガーさんは倒せました。
問題はカーリーさんですが、これもカーマちゃん(サポート)のアルターエゴ特攻で何とかなりました。
最後にシヴァの残り火である炎を抱えたカーマちゃんに抱きしめられて落ち着くカーリーさんの愛の重さにいいなあとなり、これは引くしかないと覚悟します。
期間限定ピックアップなので、ガシャが始まると同時に回しました。
でも、その最初の虹回転の金弓でアルジュナさんが来たのは「インド!」となりました。
同じインドの弓ですが!
まあこっそり宝具レベルを上げつつも無事にドゥルガーさんを召喚できた今回でした。
アルターエゴとは
個人の中に存在する様々な想いの一つが純化したもの。それが別の形を取ったもの、といったところでしょうか。
今回のボスマスターであるラニ=Ⅻさんは、アルターエゴを量産して地球白紙化に対抗しようとしましたが、それは上手くいきませんでした。
結局、アルターエゴは一人から誕生した一つの純化した側面。それを取り出して分割していっても、劣化していくだけです。
だとしたら、どうして藤丸立香はアルターエゴたちと共に戦うのか。
それは、アルターエゴが複雑な自己を受け入れられてると、信頼できる相手だから。
「どうしてアルターエゴとして在るのか」という複雑な問いに囚われることなく、己の衝動や欲望を受容できているサーヴァントたちだからだと答えます。
藤丸立香にとって共に戦える相手というものは、悪や善というくくりによるのではなく、「信頼」が要なのかしら。
とりえずはまあ、悪であっても受け入れられる面もあれば拒絶するところもある藤丸立香という主人公が、私は好きです。
そして次は、アヴェンジャーかルーラーに向き合うことになるでしょう。
……ルーラーと向き合う時に、ホームズさんが復活しないかなあと願ってしまいます。
あと他のエクストラクラスのところに凛ちゃんや士郎さんがピックアップされたりなど……しますかね!
「オーディール・コール 奏章Ⅰ」は可愛い桜ちゃん成分が多くて嬉しかったです。
これからFesに夏のイベントにと、FGOを楽しんでいきたいですね。