咲レミの美味しいところ

目次

はじめに

 今回の語りは「東方Projectシリーズ」において私が一二を争うほど好きなカップリングである「十六夜咲夜×レミリア・スカーレット」こと「咲レミ」についてになります。もう一組の対抗馬は「藤原妹紅×上白沢慧音」こと「もこけーね」です。両方とも色合いが淡いカップリングだということにはただいま気付きました。
 主題は「私は咲レミの『どういったところ』が好きであるか」という点について考えていきます。

十六夜咲夜×レミリア・スカーレットを知ったきっかけ

 まず初めに、私が「東方Project」自体を知ったきっかけは、登場キャラクターの一人である「アリス・マーガトロイド」(以下アリス)のファンアートを目にしたところから始まります。アリスを知った当時も私は二次創作と非公式カップリングを好きでいました。様々なジャンルを並行して読み手繰っていた時です。いまも盛況である一次・二次創作関連の投稿サイトで別ジャンルであるカップリングを描いていらした方がアリスと「霧雨魔理沙×アリス・マーガトロイド」(以下マリアリ)の作品を投稿しました。私が初めて、二次創作の女性同士のカップリングに触れた瞬間です。当時はボーイズラブか男女カップリングばかり読んでいたので、女性同士の組み合わせというのは大変新鮮でした。
 マリアリを知った頃は、こちらの二人の作品を探し、それから「東方Project」という弾幕シューティングゲームがあることを知りました。最初にアリスが出てくる「東方妖々夢」から遊び、次に「東方永夜抄」を購入したときに、レミリア・スカーレットというキャラクターを知りました。
 彼女は当時の私が好きになるキャラクターとして珍しいタイプでした。「幼き」という二つ名を持つだけあって、幼女である点は当てはまります。ただ、吸血鬼・主・傲慢で我儘といったところはかつての私が惹かれる要素としては目立つものではありませんでした。反して、青みがかった髪にフリルを沢山使用したドレス、それに大きな翼といった外見には一目で見蕩れてしまいました。ですから、私が最初にレミリアを好きになったのは外見です。
 それから、レミリアを初めて見た「東方永夜抄」と共に十六夜咲夜というレミリアの従者であるメイドがいることも知ります。彼女もまた銀髪がミステリアスで、なにより私の好きなメイドという属性に加え、「時を操る能力」という左目が疼く年頃をときめかせる要素の集合体でした。「東方永夜抄」を知る前に、咲夜とレミリアの二人を知っていたら、別の印象を抱き、いまに至るまで咲レミを好きになることはなかったかもしれません。
 そうして、またも投稿サイトにてレミリアについて検索している間に、「咲レミ」と「レミ咲」の存在を知り、私は選択を迫られた結果、「咲レミ」の二人を選びました。特に、咲夜からレミリアの溺愛系作品は当時の私は大好きでした。
 現在の私はといいますと、はっきりと言葉にはしないけれども互いの存在が唯一無二である咲夜とレミリアが好きです。それはそれで、相変わらず咲夜が暴走する作品も読むことは好きです。推しが溺愛される様を見たいのは、別ジャンルの「刀剣乱舞」のこぎみかでも書いているとおり、私の癖ですので。

十六夜咲夜×レミリア・スカーレットの美味しいところ

 咲レミの美味しいところを今回は三つ挙げたいと思います。
 一つは、二人の関係を表す「主従」です。謎のままとされる過去を持ち、年齢も不詳なメイドとして咲夜が幼いレミリアに仕える関係はどこか背徳感があり、蠱惑的です。『東方聞志紀』では十六夜咲夜の項で彼女の過去について様々な予測が立てられています。私が特に興味深いのは「幼い吸血鬼に挑んだ吸血鬼ハンターが返り討ちに遭い、改名によって吸血鬼ハンターは運命を変えられた」という内容です。幼い吸血鬼はレミリア、吸血鬼ハンターは咲夜だということになります。こちらの内容の信憑性が高い、または事実であるのならば、
本来は命を狙い狙われる二人が主従という関係で結ばれたという点が大変熱いです。最初の頃は咲夜がレミリアの命をまだ狙っていて、その度にレミリアが返り討ちにすることや、咲夜がレミリアに心を開いたきっかけなど、考えられる箇所こと食べられる箇所が沢山あります。
 「東方Project」の主従関係は他では「八雲紫」と「八雲藍」や「蓬莱山輝夜」と「八意永琳」といった、自由な主人に真面目かつ有能な従者といった印象が強いです。私が遊んだことのある「東方Project」が「東方神霊廟」までですので、こちらの意見が偏見でしたらすみません。
 話を戻しまして、レミリアと咲夜も自由と有能の主従です。特に咲夜は先ほどの『東方求聞史紀』にも書かれている通り、紅魔館の妖精メイドたちを取り仕切るメイド長をしています。質より量で解決している等、妖精メイドを扱う大変さも伺えます。それでも咲夜が紅魔館でレミリアのメイド長を続けているのは、やむを得ずというよりも、レミリアによって返られた運命を享受しているのでしたら、そちらも美味しいところです。

 二つ目は「吸血鬼と人間」になります。
 どれだけ咲夜が強い存在であっても、咲夜はまだ人間です。対して、レミリアは人ならざる者として挙げられる存在の代表格である吸血鬼になります。
 種族の差について触れますと、強大な存在である吸血鬼のレミリアは咲夜よりも格上でしょう。けれど、レミリアは咲夜のことを下に見る素振りはありません。むしろ咲夜の方がレミリアをたしなめる、時にはからかっているとすら思われる場面が「東方永夜抄」では見受けられました。咲夜の発言に対し、レミリアが「不敬」などと怒ることもなさそうです。
 「主従」かつ「吸血鬼と人間」という違いがあろうとも、レミリアと咲夜の距離は近く、互いに対する信頼があります。現実の世界ではなくて「幻想郷」という場所だからこそ、妖怪と人間の共存が許されるとしても、咲夜とレミリアの種族を越えた絆が私の目には美しく見えるのです。

 最後の三つ目の美味しいところは「寿命の差」です。
 レミリアはまだまだ幼いですし、吸血鬼でしたら長命です。咲夜は年齢不詳であり、人間です。いくら時を止められるとしても、おそらくレミリアよりも先に寿命を迎えることとなるでしょう。普段の咲夜はレミリアはそうしたところを意識してなくとも、二人は分かっていそうです。いつまでも、一緒にはいられないことを受け止めています。
 おそらくではありますが、かつては命のやりとりまでした関係でありながらも、いまは主従として、時にレミリアが騒ぎを起こしながらも、二人、そして紅魔館は楽しく日々を送っています。その日常は咲夜にとってもレミリアにとっても、どれほど貴重なものでしょう。咲夜がレミリアを置いていくのか、もしくはレミリアが何かしらの事情で咲夜と離れなくてはいけなくなってしまうのか。それとも、咲夜が寿命を迎えても、レミリアが運命を変えて傍にいてもらうようにするのか。こちらも可能性は沢山あります。
 最初に挙げた「主従」、二つ目の「吸血鬼と人間」、そして最後の「寿命の差」。どちらの美味しいところも咲夜とレミリアは全く違う存在であるというのに、強い絆で結ばれているからこそ、美味しいです。

十六夜咲夜×レミリア・スカーレットの何が良いのか

 こちらからは私の主観になります。
 まず、『東方求聞史紀』を前提に、咲夜にとってレミリアは自身の将来を変えた運命そのものである点が、大きいです。レミリアに負けることがなければ、吸血鬼ハンターを続けていたか、もしくは人として幻想郷とは別の世界で生きていたというのに、レミリアに全てを変えられました。メイドになったことも、おそらく運命を変えられたことによってです。
 自分の運命を変えてしまった存在を意識せずにはいられますか。いや、いることは難しいです。その上で、従者かつメイドとしてレミリアに仕えているのですから、咲夜にとってレミリアは特別な存在であることでしょう。
 そうした咲夜の運命を変えてしまったことをレミリアは後悔しているのかを考えると、彼女が後悔をするところがまず想像できません。また、従者やメイドの有能性を抜きにしても、レミリアが咲夜をこれから手放せるとは思えないのです。紅魔館自体も、咲夜がいないと体裁を保てないとTRPGである「幻想ナラトグラフ」の紅魔館にて書かれています。
 ここまでのまとめとして、咲夜にとってもレミリアは特別であり、レミリアにとっても咲夜はいなくてはならない存在です。特に、咲夜よりもレミリアの方が咲夜を必要としていそうなところがときめきます。

おわりに

 「東方Project」は原作ゲーム以外だと原作者の言葉であまり語られることのない作品であるため、二人の感情の根拠を挙げづらく、今回の語りも私の独断と偏見に満ちていることは承知しております。
 ですが、それでも咲夜とレミリアの「最初から違うものが多いからこそ惹かれあう」といった点が私はとても好きです。まだサイトには一作しか載せられていませんが、これからも咲レミを応援し、書いていきたいです。

出典

「東方Project」 サークル名:「上海アリス幻樂団」
「東方妖々夢」 サークル名:「上海アリス幻樂団」
「東方永夜抄」 サークル名:「上海アリス幻樂団」
「東方神霊廟」 サークル名:「上海アリス幻樂団」
『東方求聞史紀』 著者:ZUN 発行所:株式会社一迅社



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    Writer

    創ることが好きな人。
    こぎみかとリクサラを主に、世界を大切にしつつ愛し合うカップリングを推しています。

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