なるろぐ

今日はこういったことがありました。

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 千年かけて在り続けて。
 散った命に執着を続ける。
 最も美しいと呼ばれる、天下五剣が一振り。
「そんな三日月宗近をよく口説き落とせましたね」
 言われた小狐丸は、はて、と言いたげな様子で首を傾げた。
「確かに。三日月は長命で、美しく、なにか特別な力を持っているようですが」
「ですが?」
「私にとっては他の刀と変わりません。一点を除けば」
 その一点は何かを聞いてみる。
 小狐丸はにこりと笑顔になる。
「あれは、私に恋した刀です」
 口説いたのではなく、口説かれたのだとのたまった。

こぎみか,掌小説